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【応用情報】用語集[す]

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スタック

 最後に格納したデータから順に取り出せるLIFO(Last In First Out:後入れ先出し)のデータ構造。データのスタックへの挿入はPUSH(プッシュ)、取出しはPOP(ポップ)操作で行い、これらの操作は常にスタックの最上段(頂上)で行われる

スーパースカラ

 CPU内部に複数のパイプラインを用意して、これを並列に動作させることで高速化を図る技術。

 パイプライン処理では、同じステージを並列して処理することはないが、スーパースカラ方式ではパイプラインが複数あるため、同じステージを並列に実行することができる。しかし、スーパースカラを実現するためには、各命令間の依存関係を把握する必要があり、そのためのオーバヘッドがかかる。

ストアドプロシージャ

 一連のSQL命令からなるデータベース処理手続き(プログラム)をあらかじめ実行可能な状態でデータベース内に格納しておき、クライアントからCall文により呼び出し、実行する方式。ストアドプロシージャの階層構成は2層クライアントサーバ構成といえるが、従来の2層クライアントサーバシステムとは異なり、以下のような利点がある

・クライアントから1つずつSQL文を送信する必要がない

・クライアントとサーバ間の通信量を軽減できる

・共通のSQL文によるデータベースアクセス手続きをクライアントに提供できる

 (データ操作の標準化、共有化)

・機密性の高いデータに対する処理をプロシージャ化することで、セキュリティを向上させることができる

スループット

 コンピュータシステムが単位時間当たりに処理できる仕事量を指す。オンライントランザクション処理においてはトランザクション数(TPS:Transaction Per Sec)、バッチ処理においてはジョブ数が仕事量となる。

スワッピング

 主記憶の割当てに関連し、主記憶を効率よく利用する方法の1つ。たとえば、実行中のプログラムが何らかの理由で中断させられ、長い時間実行待ち状態になっている場合、そのプログラムを実行状態のまま、スワップと呼ばれる補助記憶上の領域に退避(スワップアウト)し、ほかのプログラムを補助記憶から主記憶に読み込んで実行する。そして、中断されたプログラムの再開時には、退避した状態を読み込んで(スワップイン)、実行を再開する。

スラッシング

 仮想記憶システムにおいて主記憶の容量が十分でない場合、プログラムの多重度を増加させるとページング処理が多発する。これにより、システムのオーバヘッドが増加し、アプリケーションのCPU使用率が極端に減少するといった現象が発生する。この現象をスラッシングと言う。

スパイラルモデル

 対象システムを独立性の高いいくつかの部分に分割し、部分ごとに一連の開発工程を繰り返しながら、徐々にシステムの完成度を高めていく開発手法。開発を繰返しながら開発コストなどの評価まで行うのが特徴。パイロット的な小規模の開発を先行させ、その評価を後続の開発に生かすことで開発コスト増加などのリスクを最小にしつつ開発を行うことができる。

スピアフィッシング

 フィッシング詐欺の中でも、特定の団体や個人に標的を絞り秘密情報を聞き出す目的で行われる手口。「標的型攻撃」や「APT(Advanced persistent Threat」とも呼ばれている。一般的なフィッシング詐欺は不特定多数に対してなりすましメールを送信するが、スピアフィッシングではごく少数の人物に対してなりすましメールを送信することが特徴。

ステートフルパケットインスペクション

 ルータやファイアウォールなどのセキュリティ機能の一つで、内外を出入りするパケットの情報を継続的に読み取って通信状態を把握し、外部から送信されたパケットの通過の可否を動的に判断すること。

 一般的なパケットフィルタリング機能では、送信元アドレスや宛先ポート番号など、管理者が事前に設定した可否判断の条件に基づいて、個々のパケットを条件に適合するか否かだけで静的に判断する方式がよく用いられる。

 これに対し、SPIでは自身を通過するパケットを監視して一定の範囲で過去の通信履歴を記録しておき、そこから導き出される現在の通信状態に矛盾するパケットが届いた場合、設定された条件に適合するか否かに関わらず不審なパケットとみなして破棄する。通信の何を監視し、どのような一貫性を求めるかは管理者が設定できるようになっている。

スクリプトキディ

 インターネットを通じて外部のコンピュータシステムへの侵入や妨害などを行う攻撃者(クラッカー)のうち、自らは技術力や専門知識がなく、他人の開発した攻撃ツールを入手して使用するだけの者のこと。

 自らソフトウェアの脆弱性や探したり、それを利用した攻撃手法を考案するといった知識や技能はほとんどあるいはまったくないが、技術力のある「本職」のクラッカーがWebサイトなどで公開しているサイバー攻撃用ソフトウェア(クラッキングツール)を入手して他者への攻撃を試みる者のことを指す。