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【応用情報】用語集[R]

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RISC

 Reduced Instruction Set Computer。CISCがもつ処理効率の悪さを改善するために提案された方式。

 RISCでは、極力単純で短い機械語命令だけを実装し、専用の論理回路で高速に実行できるようにしている。こうすることによって、各命令の処理時間を均一化し、パイプライン処理などの処理速度向上技術を実装しやすくしている。

 しかし、用意される命令が単純で少ないため、プログラミングの手間はCISCに比べて増大する。また、単純な命令を実行する専用の論理回路によって構成されるため、拡張性に乏しい点もデメリットになる。プログラムを追加すれば機能を追加できるCISCに比べると、自由な拡張は困難。

RAID

 Redundant Arrays of Independent Disks。複数の磁気ディスク装置を並列に並べて、それらを論理的な1台のディスク装置(ディスクアレイという)として利用することで、大容量化や入出力(読込み/書込み)の高速化、さらには信頼性の向上をも実現させる技術。RAIDには、その実現方法によっていくつかのレベルがある。

RASIS

 信頼性を評価する5つの概念、信頼性(Reliability)、可用性(Availability)、保守性または保守容易性(Serviceability)、保全または完全性(Integrity)、安全性(Security)の頭文字をとった造語。高信頼化システムの考え方には、フォールトトレランス(耐故障)とフォールトアボイダンス(故障排除)があるが、RASISはシステムがフォールトトレラントシステムであるかどうかを評価する。

RARP

 Reverse-ARP:逆アドレス解決プロトコル)。MACアドレスからIPアドレスを取得するためのプロトコル。電源オフ時にIPアドレスを保持することができない(IPアドレスを保持するハードディスクを持たない)機器が、電源オン時に自分のMACアドレスから自身に割り当てられているIPアドレスを知るために使用する。

RADIUS認証システム

 リモートアクセスにおける脆弱性にアクセスサーバのセキュリティがある。アクセスサーバは外界に対してアクセス経路を開いており、認証のためのユーザIDやパスワード情報が蓄積されているため、クラッキング時の被害が大きくなる。

 RADIUS(Remote Authentication Dial-In User Service)は、アクセスサーバ(RADIUSクライアント)と認証サーバ(RADIUSサーバ)を分離することでこの脆弱性を緩和するもの。

 ユーザはアクセスサーバにアクセスし、アクセスサーバが認証サーバに認証を要求することで、ユーザ認証を行う。認証要求の暗号文は認証サーバ上で複合される。これによって、アクセスサーバに不正に侵入されても、直接ユーザ情報を取得することはできない。このようにアクセス窓口であるアクセスサーバと認証情報をもつ認証サーバを分けることでセキュリティの向上、らさにユーザ情報の一元管理が実現できる。

RPC

 他のコンピュータが提供する手続きを、あたかも同一のコンピュータにある手続きであるかのように呼び出すことができる機能をRPC(Remote Procedure Call)という。RPCでは、手続きを呼び出す側と呼び出される側のプロセスが、それぞれ独立したプロセスとして動作するので、異なるOS間でも手続き呼出しができる。このため、分散プログラミングが可能となり、ネットワーク上のコンピュータ資源を有効利用できる。

RFC

 Request For Change/変更要求。何らかの変更を行うように管理者や作業者に要求すること。またはその要求文書をいう。ITILでは、ユーザーがITサービスのソフトウェア、ハードウェア、手順などを変更するように求める提案・依頼のことで、一定のフォーマットで文書化することを推奨している。

RFI

 Request For Information。情報提供依頼書。企業や官庁などが業務の発注や委託などを計画する際、発注先候補の業者に情報提供を依頼する文書。ITの分野では情報システムの開発や購入、IT関連業務の委託などを行う前に発行される。

RTO

 Recovery Time Objective。災害などで業務が停止した際に、あらかじめ決められた一定のレベルに復旧するまでの目標時間。また、情報システムが障害などで停止した際に、復旧するまでの目標時間。

 事業継承計画(BCP:Business Continuity Plan)などを策定する際に定められるもので、業務を停止させる事態(インシデント)の発生から、目標復旧レベル(RLO:Recovery Level Objective)で定められた重要な業務を再開できるようになるまでの目標時間を意味する。