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【応用情報】用語集[は]

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パイプライン処理

 1つの命令をステージ(段)と呼ばれる複数のステップに分割し、各ステージをオーバーラップ(並列に)して処理する方式。逐次処理では1つの命令が実行し終わるまで次の命令は実行しないので、効率の良い処理ができない。そこで、命令実行を分業化するのがパイプライン処理。分割されたステージは、それぞれに用意された装置で実行され、次のステージ処理を受け渡す。これによって1つの命令が終了する前に、次の命令の実行を可能にしている。

 つまり、パイプライン処理では後続の命令を先読みし、ステージを次々とずらしながら複数の命令を同時に実行することで処理の高速化を図る。

 パイプライン処理をスムーズに行うためには、各命令の実行時間が均一である必要がある。その点で、RISCアーキテクチャがパイプライン処理に向いている。

 なお、パイプラインをさらに細分化することによって高速化を図ったスーパパイプライン方式もある。

バスタブ曲線

 ハードウェア機器に対する信頼性管理手法であり、フォールトアボイダンスを評価するもの。横軸に経過時間、縦軸に故障率をとり、時間経過に対するハードウェア機器の故障率の推移を表したグラフがバスタブ曲線故障率曲線とも呼ばれる。

ハッシュ法

 探索データのキー値により、そのデータの格納場所(アドレス)を直接計算する方法で、線形探索法や2分探索法に比べて探索時間が短くて済む。しかし、一意探索には優れているが、連続したデータの探索には向かない。

 格納場所の算出に用いる関数をハッシュ関数、あるキー値からハッシュ関数より求められる値をハッシュ値(ハッシュアドレス)という。

バリューチェーン分析

 企業の事業活動を、モノの流れに沿って進む主活動と、モノの流れとは独立して行われる支援活動に分け、企業が提供する製品やサービスの付加価値(利益)が事業活動のどの部分で生み出されているかを分析する手法。

倍精度浮動小数点数

 数値を仮数部と指数部に分けて表現する浮動小数点数の形式の一つで、一つの数値を32ビットのデータで表現する方式のこと。多くのプログラミング言語などが高精度な数値計算のために組み込みデータ型として用意しており、 “double” などの名称で表される。

パケット通信

 通信ネットワークにおけるデータの伝送方式の一つで、データを小さな単位に分割して個別に送受信する方式。分割されたデータのことを「パケット」(packet、「小包」の意)という。

 パケットには送りたいデータのほかに送信元や宛先の所在を表す情報(アドレス)などの制御情報が付加される。送信側の機器は送りたいデータを通信規格などで定められた長さごとに分割し、制御情報を付加して順番に送信する。

 通信経路上の中継機器は受け取ったパケットをいったん自身の記憶装置に格納し、次の中継装置へ順次送り出す。これを繰り返して受信側の機器までパケット群を届け、受信側ではパケットからデータ取り出して順番に連結し、元のデータに復元する。

 このような伝送方式は「蓄積交換」(store and forward、ストアアンドフォワード)とも呼ばれる。

パケットフィルタリング

 通信機器やコンピュータの持つネットワーク制御機能の一つで、外部から受信したデータ(パケット)を管理者などが設定した一定の基準に従って通したり破棄したりすること。ルータなどの中継装置はパケットの転送時に、コンピュータなどの端末は自分宛てのパケットの着信時に行う。

 受信したIPパケットやその中のTCPパケット、UDPデータグラムのヘッダ部分などを解析し、送信元IPアドレス、宛先IPアドレス、送信元ポート番号、宛先ポート番号、プロトコルの種類などの情報を取得する。これを元に、あらかじめ設定された条件と比較して、パケットを通過させるか破棄するかを判断する。条件の指定は「列挙した条件に適合するもの以外すべて通過」と「列挙した条件に適合するもの以外すべて破棄」のいずれかの方式で行う。

パテントプール

 特許を保有する者を含んだ複数者間において、何らかの組織を通じて包括的に取り決めた、特許のライセンスやその対価の授受についての契約関係の束のこと。

 パテント(patent)は「特許」を意味する言葉なので、パテントプールは直訳すると「特許のプール」ということになる、その名の通り、複数の個人や企業で特許を使えるような貯水池をつくることが目的。