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【応用情報】用語集[S]

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SRAM

 Static RAM。フリップフロップ回路を用いて記憶を行う、キャッシュメモリなどに利用されるRAM。フリップフロップ回路ではリフレッシュと呼ばれる再書き込みの処理を行う必要がないため、高速な処理を実現できる。しかし、集積度を上げることが困難で記憶容量が小さく、1ビット当たりの記憶単価が高くなるという欠点もある。

SAN

 Storage Area Network。サーバとストレージを接続するストレージ専用の高速ネットワーク。従来SANの構築には、SCSI-3規格に対応可能なファイバチャネル(FC:Fibre Channel)が多く用いられてきたが、現在では、SCSIプロトコルTCP/IPネットワーク上で使用するiSCSIを用いたIP-SANもある。また、LAN環境とFC-SAN環境を統合する技術として、TCP/IPを使用せずに直接FCフレームをイーサネットで通信するFCoE(Fibre Channel over Ethernet)もある。

SSL

 Secure Sockets Layer。暗号化と認証の機能を提供するプロトコル。公開鍵基盤を活用し安全な通信を実現する。改ざん検出のほか、ディジタル証明書を使ったサーバ/クライアント認証も行える。アプリケーション層からTCPと同じように使えるので、汎用性が高いのが特徴。

SWOT分析

 経営戦略を立てるために、自社の強み(Strengths)と弱み(Weaknesses)、競争環境の機械(Opportunities)と脅威(Threats)という4つの要素により、自社を分析・評価する手法。このうち「強みと弱み」は企業の内部要因に関わるもので、組織、人材、業務プロセス、財務、コアコンピタンスなどがあります。また、「機会と脅威」は外部要因に関わるもので市場、経済状況、競合他社の行為、社会環境、法令などがある。

SCM

 Supply Chain Management。部品や資材の調達から製品の生産、流通、販売までの、企業間を含めたモノの流れを適切に計画・管理し、最適化することで、納期の短縮、在庫コストや流通コストの削減を目指す経営手法。

SFA

 営業活動にモバイル技術やインターネット技術といったITを活用して、営業の効率と品質を高め、売上・利益の大幅な増加や、顧客満足度の向上を目指すためのしくみ、あるいは、そのための情報システムをSFA(Sales Force Automation)という。SFAでは、営業担当者個人が保有する有用な営業情報を、一元管理し営業部門全体で共有化することで営業活動の促進を図る。

SLA

 Service Level Agreement:サービスレベル合意書。サービスの品質に関する、顧客とサービス提供者双方の合意であり、サービスおよび合意したサービスレベルを明文化したもの。

 顧客(委託者)とサービス提供者との間でSLAを締結する目的は、「サービス品質への要求(達成)水準、サービス内容・範囲・水準と費用の関係、運営ルール」を明確にすることで、委託者と提供者間のサービス提供におけるあいまいさ(不透明さ)を排除し、サービス実施期間を通じて、適正なSLMを実現すること。なお、SLAには、サービスレベルが達成できなかった場合の具体的な対応方法(ペナルティ事項など)も記載される。

SOA

 Service Oriented Architecture。企業の業務システムなどの設計様式の一つで、システム全体を利用者側から見たソフトウェアの機能単位である「サービス」(service)の組み合わせによって構築すること。

SSH

  Secure SHell。主にUNIXコンピュータで利用される、ネットワークを介して別のコンピュータにログインして操作するためのソフトウェアの一つ。通信経路が暗号化されるため、インターネットなどを経由しても安全にアクセスすることができる。

S/MINE

 Secure Multipurpose Internet Mail Extension。電子メールの内容を暗号化したりデジタル署名を付加したりする方式の標準の一つ。

 メールの添付ファイル(MIME:Multipurpose Internet Mail Extension)の仕組みを応用し、本文を暗号化して添付ファイルとして送信し、正規の受信者でなければ復号できないようにしたり、暗号化された署名情報を添付して、送信者が確かに本人であることを確認したりできるようにする。暗号化と署名は同時に用いることも、必要に応じて片方のみ用いることもできる。

SNMP

 Simple Network Management Protocol。UDP/IPベースのネットワーク監視、ネットワーク管理を行うためのプロトコルルーター、スイッチなどのネットワーク機器、WindowsUNIXサーバーなどの状態監視、リソース監視、パフォーマンス監視、トラフィック監視を行うために使用する。

 一般的に、サーバーに対しては、CPU使用率、メモリ使用率、ディスク使用率、プロセス監視、Windowsイベントログ監視、Syslog監視を行う。ネットワーク機器に対しては、各ポート上で送受信されたパケット数、エラーパケット数、ポートの状態(up/down)、およびCPU使用率、メモリ使用率などを監視する。

SLCP

 Software Life Cycle Process。ソフトウェアの構想・設計から開発、導入、運用、保守、破棄に到るまでの工程全体のこと。また、それらの工程について個々の作業内容、用語の意味などを標準化した枠組み。

 1995年8月に国際標準化機構(ISO)によって策定されたISO/IEC 12207はSLCPの標準的なモデルを示しており、SLCPを構成する各工程や、個々の作業内容、用語の意味などを定義している。同規格は2002年と2004年、2008年に改訂されている。

SPOC

 SinglePointOfContact。ユーザーからの問い合わせの対応窓口を一元管理すること。単一窓口。ユーザーからの問い合わせをサービスデスクで集約し、適切に担当部署へ連携を行い、回答を行う。社内のシステム部門などからの情報をユーザー向けに広報する役割もある。

 集約されたノウハウや情報を管理し分析することで、製品やサービスの向上と、経営判断の材料とすることができる。

SoR

 System of Record。情報の記録(record)を主目的に構築される情報システムで、会計システムなど企業などの組織内部で業務の遂行のために用いられるものの多くはこれに分類される。

 人間の活動に伴って発生する大量のデータを正確かつ効率的に記録、蓄積し、用途に応じて計算や加工を行い、必要な形式で出力することを主な任務とする。1950年代のコンピュータシステムの商用化以降、近年になりSoE型のシステムが登場するまで企業などが構築してきたシステムの大半はこれに該当する。

SDGs

 Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)。2001年に策定されたミレニアム開発目標MDGs)の後継として、2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標。17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っている。

Society 5.0

 狩猟社会(Society 1.0)、農耕社会(Society 2.0)、工業社会(Society 3.0)、情報社会(Society 4.0)に続く、新たな社会を指すもので、内閣府の第5期科学技術基本計画において日本が目指すべき未来社会の姿として初めて提唱された。