【応用情報】用語集[N]

NAS

　Network Attached Storage。磁気ディスク装置(ストレージ)を直接LANに接続する形式のファイルサーバ専用機。ファイルシステムをもつNAS専用のOSを備えていて、従来のファイルサーバより高速なアクセスができる。また、NFS(Network File System)やCIFS(Common Internet File System)など複数のプロトコルに対応しているため、異なるOSのコンピュータ間でもファイルを共有することができ、システム全体で磁気ディスク群(記憶領域)を有効活用できる。

NoSQL

　データへのアクセス方法をSQLに限定しないデータベース管理システム(DBMS)の総称。SQLを用いた表形式のデータ操作では、大規模データや頻繁に発生するトランザクションの処理、また分散データベース環境において性能の低下を招く場合がある。このようなケースでは、スキーマレスな非常に柔軟で、大規模データを扱うのに適したNoSQL系データベースを利用することが多くなっている。NoSQLのデータモデル(データの保存管理手法)には、様々な形式のデータを1つのキーに対応付けて管理するキーバリュー型(KVS：Key-Value Storeともいう)や、KVSの基本的な考え方を拡張して、自由な(より複雑な)データを"ドキュメント(準構造化データ)"単位で管理するドキュメント指向型などがある。

NIC

　Network Interface Card。コンピュータなどの機器を通信ネットワーク（LAN）に接続するためのカード型の拡張装置。筐体背面や側面などに用意された拡張スロットなどに挿入して使用する。

NTP

　Network Time Protocol。TCP/IPネットワークを通じて現在時刻の情報を送受信するプロトコル（通信規約）の一つ。時刻情報を配信するサーバと時刻合わせを行うクライアント間、およびサーバ間の通信方法を定めている。

NAT

　Network Address Translation。ネットワークアドレス変換。
　二つのIPネットワークの境界にあるルータやゲートウェイが、双方のIPアドレスを対応付けて自動的に変換し、データ伝送を中継する技術。構内ネットワーク（LAN）とインターネットなど、二つのネットワークの間で特定のアドレス同士を対応付け、両者の間を出入りするIPデータグラムに含まれる送信元や宛先のIPアドレスを転送時に自動的に書き換える。

これにより、両ネットワーク間が直接通信できない場合でも、一方からもう一方へ透過的にアクセスできるようになる。プライベートIPアドレスで運用されているLAN内からインターネット上のサーバへアクセスしたい場合などによく用いられる。