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【応用情報】用語集[ほ]

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ホワイトボックステスト

 プログラム内部論理の正当性の検証を行うテスト。プログラムの論理構造、すなわち制御の流れに着目して行われるテストなので、本来は考えられるすべての入力データを設定し、プログラムのすべての命令や経路(パス)を通るようなテストケースの作成が望ましいが、作業量や時間面から、それを行うことは困難。そこで、網羅性を考慮したうえで判断(分岐)や繰返しなど、論理の重要な部分に着目したテストケースを作成してテストを行う。

ボトムアップテスト

 下位のモジュールから上位のモジュールへと順にモジュールを結合しながらテストをする方法。未完成の上位モジュールの代わりにドライバ(テスト用モジュール)が必要となる

ポリモーフィズム

 同じメッセージを送っても、それを受け取るオブジェクトにより異なる動作をする特性をポリモーフィズム(polymorphism:多相性・多様性)という。たとえば、実行時の条件によって「飛行機」か「車」のどちらに乗るかを決め、「乗り物」に対して"動け"とメッセージを送る。すると、乗っているものによって別の動作をする。ポリモーフィズムとは、このように、同じメッセージに対して異なる動作をするという特性。なおこの場合のように、実際に動作するメソッドが実行時に決められること、いいかえれば、メッセージに対するメソッドを実行時に関連付けることを動的結合という。

ホットサイト

 コンピュータセンタと同時に災害を受けないと思われる地域にバックアップセンタを設置する。そして、コンピュータセンタに災害が発生したとき、短時間でコンピュータセンタの機能を代行できるよう、バックアップセンタを待機させておく方式。この方式では、運用を行っているコンピュータシステムから復旧に必要なデータを定期的に送信しておき、復旧に備えることも重要。

ボットネット

 悪意のある攻撃者が命令を送信するサーバー(ボットハーダー、ボットマスターなどと呼ばれる)と、インターネット経由で遠隔操作できるパソコン「ゾンビパソコン」から構成されるネットワークのこと。攻撃者は、遠隔操作を可能にする「ボット」と呼ばれるプログラムをインターネット経由で一般ユーザーのパソコンに感染させ、ゾンビパソコンを増やしていく。攻撃者が命令を送信すると、ゾンビパソコンは所有者の意図とは関係なく、ほかのパソコンやサーバーを攻撃したり、個人情報を盗み出したりする。

ポート番号

 インターネットで標準的に用いられるプロトコル(通信規約)であるTCP/IPにおいて、同じコンピュータ内で動作する複数のソフトウェアのどれが通信するかを指定するための番号。単に「ポート」と略されることもある。

ホップ数

 通信ネットワーク上で通信相手に到達するまでに経由する転送・中継設備の数のこと。相手までの距離や経路の長さを表す指標としてよく用いられる。

 例えば、TCP/IPネットワーク上で宛先までデータを伝送する際、途中で3台のルータが転送(データの受信と次の中継地点への再送信)を行う場合、相手まで「3ホップ」(3hops/3-hop)であるという。ネットワーク上での伝送時間や効率は実際の物理的な距離よりも転送回数に大きく影響を受けるため、ホップ数をネットワーク上での「距離」に見立て、これが少なくなるように経路選択を行うことが多い。