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【応用情報】用語集[て]

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データウェアハウス

 企業内システムに散在するデータの有効活用を目的に、基幹系データベースや外部のデータを統合し、ユーザにおける効果的な意思決定プロセスを支援するためのデータベースをデータウェアハウスという。

 データウェアハウスは、「基幹系データベースからのデータ抽出、変換、データウェアハウスへのロード(書出し)」という一連の処理を経て構築される。この一連の処理をETL(Extract/Transform/Load)という。

ディジタル署名の基本的な仕組み

 公開鍵暗号方式では、送信者が受信者の公開鍵を用いて平文を暗号化し、受信者に送信していたが、ディジタル署名では、平分に対して秘密鍵を適用してディジタル署名をつくり、平文とともに受信者に送付する。ディジタル署名を受け取った受信者は、公開されている送信者の公開鍵を用いてディジタル署名を復号する。

 公開鍵に対応する秘密鍵をもっているのは、公開鍵を公開した本人(送信者)だけなので、公開鍵でディジタル署名をきちんと復号できれば、送信者が本人であると確認できる。また、送られてきた平文と復号された平文を突き合わせることによって、改ざんの有無を検査することもできる。

 これは最も単純化した考え方で、実際には平文からハッシュ関数を使って得たメッセージダイジェストによってディジタル署名をつくる。また、平文も送信時には暗号化される。

デュアルシステム

 1つの処理を同時に行う2組のコンピュータから構成されるシステム。1つのデータに対する処理を同時に2台の処理装置で行い、処理結果を一定時間ごとに照合(クロスチェック)し、照合結果が不一致の場合、再度処理を実行し直す。また、片方のコンピュータに障害が発生したときには、それを切り離して処理を続行できるため、システムの信頼性は高くなる。

 デュアルシステムをデュプレックスシステムと比較すると、次のような特徴が挙げられる。

 ・MTTR(平均修理時間)は、障害が発生した系の切離し時間だけなので、デュプレックスシステムよりも短い。

 ・2つの系で同じ処理を行って処理結果を照合する分、同一のハードウェア構成では、デュプレックスシステムよりスループットが落ちる。

 ・高い信頼性が得られる反面、2組のコンピュータを必要とするため、高価なシステムとなる。

デュプレックスシステム

 待機冗長方式とも呼ばれ、主系(運用系)と待機系の2つの処理系をもったシステム。通常、一方の系(主系)でオンライン処理を行い、もう一方の系(待機系)ではバッチ処理システム開発などを行う。

 主系に障害が発生した場合、主系で行っていた処理を直ちに待機系に切り替えて処理を続行するので、システムの信頼性は高くなるが、待機系に切り替えるための準備を行う必要があるため

、デュアルシステムよりMTTRは長くなる。

デーモン

 OSの機能の一部を提供するプロセスで、デーモンプロセスとも呼ばれる。OSと同時または必要に応じて起動され、その後はバックグラウンドで常に動作して特定のサービスを実行する。

データクレンジング

 データベースの各種データを整理・標準化し、スムーズに活用できるよう調整することをさす。具体的には、正式名称と通称、俗称が入り混じったデータや、回答者によって粒度の異なるデータを一定の基準にもとづいて修正する。

デファクトスタンダード

 国際機関や標準化団体による公的な標準ではなく、市場の実勢によって事実上の標準とみなされるようになった規格・製品のこと。“de facto” とはラテン語で「事実上の」の意。

ディスパッチ

 マルチタスクやマルチスレッドに対応したOSで、待機状態のタスクやスレッドにCPUの計算時間を割り当て、処理を実行させることをディスパッチという。

 マルチタスクに対応したOSでは複数の命令の流れを並行して実行状態におくが、プロセッサ(やプロセッサコア)の数は限られるため、ごく短時間ごとに実行と一時停止を切り替えて順番にプロセッサを利用する。

 待ち状態のプロセスの中から優先順位などを見て次に実行すべきプロセスを決め、プロセッサでの実行を許可する動作のことをディスパッチという。逆に、実行状態のプロセスを一旦停止して待機状態に戻す動作はプリエンプション(preemption)という。

ディジタルディバイド

 Digital Divide。パソコンやインターネット等の情報技術(IT)を利用する能力、及びアクセスする機会を持つ者と持たざる者との間に、情報格差が生じるとされる問題。所得、年齢、都市と地方、先進国と途上国、人種や教育の違いなどで格差が発生するといわれている。