受託開発のメリット・デメリット その2
受託開発に否定的なニュース、記事、ブログなどをよく目にする。
IT業界で受託開発に携わっている者として気になっている。
そもそも受託開発とはどういうものか?
1.受託開発とは
お客様が必要としているシステムをオーダーメイドで作成すること
住宅に例えると受託開発は注文住宅、パッケージは建売
2.受託開発のメリット
様々な業種の業務内容が知る事が出来る
納品後のカスタマイズ案件が発生しやすい
納品後の保守契約を行える
お客さんと一緒にシステムを作り上げるやりがいがある
案件が発生するごとに売上があがる
3.受託開発のデメリット
手戻りが発生しやすく、予定の工数より多くなる
納品後のフォローの時間が多くなる
ノウハウの蓄積がしにくい(次の案件に生かせない)
仕様変更などが発生した場合、契約した金額内で対応しなければならなくなる(追加発注をしにくい)
仕様変更などが発生してもお客さんの希望する納期までに納めなければならなくなる(スケジュールが厳しくなる)
効率よく案件が発生しない場合、空き時間が生じる
4.今後の可能性
クラウドサービスが主流になっている昨今、受託開発でシステムを作ると
コストが増大するし、システム開発費をできるだけ削減しようと会社が多い中で
難しい面もある。
ただ、受託開発の規模自体は縮小して行くと思われるが、
全く無くなるわけではない。
→パッケージソフト、クラウドサービスでは運用しきれない業務がある
クラウドサービスの普及により、価格については下落していくと思われる
状況は厳しい事は確かだが、その中で生き残るには
・様々な業種のシステムを開発してきた実績
・技術力
・チームワーク
などをアピールしていく必要がある。
→これらをどうアピールできるか?
・ホームページにて開発実績を紹介し、問い合わせフォームを作成
・過去に開発したシステムから、クラウド化、パッケージ化を行う
・過去に開発したシステムを使用しているお客様へ営業を行う(業務でシステム化が必要なことがあれば提案できる)
新しい受託開発の形
月額で契約する形式の受託開発もあるようです
初期費用0円、月額利用料形式の受託開発、永和システムマネジメントが開始 | 日経 xTECH(クロステック)
5.参考URL
smallcompanyprogramm.cocolog-nifty.com