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【応用情報】用語集[D]

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DRAM

 Dynamic RAM。蓄えた電荷で情報を記憶するコンデンサによって記憶を行う、主記憶装置などに利用されるRAM。集積度を上げることが比較的簡単に実現できるため、記憶容量を大きくとることができ、また、1ビット当たりの記憶単価を下げることもできる。ただし、コンデンサに蓄えた電荷は時間が経つと失われるので、リフレッシュを随時行わなくてはならず、SRAMと比較すると、処理速度が遅くなる。

DHCP

 TCP/IPを利用する環境では、それぞれのノードがIPアドレスを保持することが通信の絶対条件。しかし、ネットワークに接続されるノードが増加してくると、これを適切に設定するのは困難。そこで、ノードへのIPアドレスの割り当てを自動的に行うプロトコルDHCP

 DHCPでは、サーバに利用できるIPアドレスを登録しておく。DHCPクライアントは起動時にDHCPディスカバパケットを送信してアドレスの取得要求を行い、DHCPサーバはプールしているアドレス群から空いているものを自動的に割り当てる。終了時にはIPアドレスの回収も行えるので、IPアドレス資源の有効活用にもつながる。これにより、ネットワークの管理負担が相当軽減された。ただし、DHCPクライアントはIPアドレスがない状態で起動するので、ブロードキャストが到達する範囲内にDHCPサーバがないと、IPアドレスを取得できない。

DNS

 TCP/IPでは、各ノードに対して一意なIPアドレスが割り当てられている。しかし、IPアドレスは覚えにくいことから、IPアドレスと対応する別名であるドメインがつけられた。

 ドメイン名は階層別に表現され、たとえば"www.gihyo.co.jp"などと表記する。右側から、jp(日本の)→co(営利組織の)→gihyo(技術評論社にある)→www(というホスト)と読む。

 ドメイン名とIPアドレスとの対応を管理しているのがDNS(Domain Name System)サーバ。DNSサーバはドメイン名とIPアドレスの変換表をもつ必要があるため、原理的に世界中のすべてのノードのドメイン名とIPアドレスの対応関係を知っていなくてはならないが、これは事実上不可能。そこで、DNSの規約では変換表作成の負担を細分化して、DNSを分散データベースとすることで対応している。

DNSキャッシュサーバ

 利用者からの任意のドメイン名の名前解決の問い合わせを受け付け、当該ドメイン名を管理するDNSサーバへの問い合わせを(代理で)行い、結果を利用者に返答するコンピュータやソフトウェアのこと。

 問い合わせ結果は一定期間保存され、期間内に同じ問い合わせが来た時には外部サーバへ新たに問い合わせることはせず自ら返答する。これにより上位DNSサーバの負担が軽減され、利用者への応答時間も短縮される。

DBA(データベース管理者)

 データベースについて、技術支援、利用状況の監視やデータベースの拡張・再編成など、全般的な管理業務を行う。

 なお、DBAの上位に、組織全体のデータ管理と情報資源全体の方針、戦略、計画を行うデータ管理者(DA:Data Administrator)を置く場合がある。システム開発工程において、DAとDBAを別々に任命した場合、DAが概念設計・論理設計を行い、データ項目を標準化し管理する。DBAは物理設計を行い、データベースを構築し、構築後のデータベースの運用・保守を行う。

DLL

 Dynamic Link Library。Windowsのプログラムファイルの種類の一つで、様々なプログラムから利用される汎用性の高い機能を収録した、部品化されたプログラムのこと。標準のファイル拡張子は「.dll」。

DevOps

 ソフトウェアの開発担当と導入・運用担当が密接に協力する体制を構築し、ソフトウェアの導入や更新を迅速に進めること。“Development”(開発)と“Operations”(運用)の略語を組み合わせた造語。

DMZ

 DMZとは、インターネットなどに接続されたネットワークで、ファイアウォールなどの機器を用いて外部と内部の両ネットワークの中間に設けられたネットワーク領域のこと。もとは軍事用語で、紛争地域の軍事境界線付近に設定された軍事活動の禁じられた地域のことを指す。

Dynamic DNS

 DNSの所持しているデータベース情報に変更があった時に、即座に通知したり、変更箇所のみを転送したりといった機能を持つDNSのこと。

 通常のDNSでは、内容に変更があった場合でも、事前に決めた一定時間が経過しないと下位のサーバに通知されない。そのため、変更が世界的に反映されるのにはおよそ3日程度の時間を要していた。Dynamic DNSでは変更が即座に通知されるため、このように時間がかかるということがない。

DNSラウンドロビン

 インターネットなどのIPネットワーク上で、あるドメイン名についての情報を管理したり、ドメイン名(ホスト名)とIPアドレスの変換を行うコンピュータ。また、そのためのソフトウェア。

 IPネットワークでは「IPアドレス」と呼ばれる数値列で機器やネットワークを識別するが、DNS(Domain Name System)という仕組みにより、人間にとって親しみやすい文字や記号を組み合わせた「ドメイン名」(個々の機器を指すものはホスト名とも呼ばれる)と呼ばれる別名を付与することができる。

DMA

 DirectMemoryAccess。コンピュータシステム内でのデータ転送方式の一つ。CPUを介さずに周辺機器やメインメモリ(RAM)などの間で直接データ転送を行う方式。

 DMAがない場合、システム内のすべてのデータ転送はCPUが転送元からデータを読み込み、転送先に書き込むという処理を行う必要があるが、DMAに対応したシステムでは、CPUはチップセットなどにある専用のコントローラに指示を出し、コントローラがデータの読み書きを行う。

DOA

  Data Oriented Approach。業務システムの設計手法の一つで、システムの扱うデータの構造や関係を定義し、それに合わせて処理や手順の流れを決めていく方式。

 まず業務で扱うデータ全体をERモデル(Entity-Relationship model)など何らかの手法でモデル化し、データベースやデータファイルの設計や構造などとして明確化する。プログラムはこのデータ群を業務手順に従って入出力、加工、保存する道具として設計・実装される。

 企業などが永続的に保存・管理するデータの種類や意味、形式などは比較的安定しており、これをシステム構造の基礎におくことで、業務内容や手順に変更があってもデータベース部分はそのままでプログラムのみを修正・置するといった更新が行いやすくなる。